証券アナリスト資格の取得を目指す皆様、どうもこんにちは。僕です。
僕は金融マンとして資産運用に携わる仕事をしていますが、具体的な資格は持っていません。
実務的には十分すぎる程度には知識・経験があるとは思いますが、資格はありません。
いきなりアレですが、正直なところ、資格試験の勉強ほど無意味なものはないと考えています。
しかし、何かしら「必要な場合」は取得することに意味を持たせることができます。
例えば転職を目指すとき。
職務経歴書などで「こんなことをしてきました」「僕はこんなことができます」とアピールするとき。
どうしてもそのような主観的なアピールでは響かない場合があります。
そんなとき、何か勉強をして体系的な知識を持っているという客観的な事実として資格が生きます。
僕も「いい加減資格とれ」と周りに言われるのがストレスなので勉強を始めました。
コストを最低限に抑えるために独学で、かつ最短での合格を目指します。
今後は初学者が理解しにくいであろうポイントの解説も踏まえ、
元・予備校講師であり、かつ金融のプロとしての実務経験者の立場からご紹介していきます。
目次
証券アナリスト資格取得への道筋
そもそも証券アナリスト資格とは
民間団体である「日本証券アナリスト協会」が認定する資格のことです。
公的な資格でもなんでもないのですが「証券分野に一定の知識がある」とアピールできるものです。
ただし資産運用業務やM&A業務において有効な知識であることも事実なので、資格取得を推奨されるケースもある程度あります。
一見すると難しい知識かと思われがちですが、やってみれば意外と簡単なものです。
社内の評価を得て将来の年収を確保するためと思って頑張る価値はあります。
「一見して難しそう=あまりみんなやらない=自分の価値が高まる」という実はオイシイ資格ということができます。
出題科目は一次試験3科目、二次試験4科目
一次試験の出題科目は①証券分析、②財務分析、③経済の3科目(科目合格あり)です。
二次試験は①証券分析、②企業分析、③経済、④職業倫理の4科目(科目合格なし)です。
具体的な合格ラインはないようですが、他の資格試験と同様に大体6割で合格というイメージで良さそうです。
全部を網羅しようとせず「大体わかっていればOK」で合格できる試験です。
試験の難易度・合格率はどれくらい?
僕がテキストを見るに、試験を合格するためのハードルとしての難易度は正直低いです。
詳しくは協会のホームページで確認頂きたいのですが、合格率は一次で45%程度、二次で40%程度です。
おそらく金融機関の従業員が受講するためかとは思いますが、それでも仕事の合間に勉強してこの合格率です。
このことからも「やり切ればそれほど難しくなく合格できる」ことがわかります。
銀行業務検定の2級とかの方が合格率低いですよね。
取得までどれくらい時間がかかる?
TACのスーパー速習コースを参考にしてみました。
一次試験では最短5カ月、二次試験では最短6カ月コースが基本でした。
たぶん無理ないスケジュールでこれなので、頑張れば3~4カ月もあれば行ける気がします。
初学者の方は一次・二次ともに最低半年の勉強期間、経験のある方はその半分というイメージでしょうか。
独学でやるべきか、資格講座を受講するか
よく聞かれますが、これには絶対的な正解はありません。
経済的なコストと時間的なコストを天秤にかけましょう。
例えば資格の学校TACなんかで3科目受講すれば約10万円必要です。
独学の場合、例えばTACの市販のテキストを使う場合、問題集と合わせて3万円もかかりません。
但し初学者などで理解に時間がかかるような場合、必要経費として考えるべきかもしれません。
僕は数学が苦手な人は証券分析のみ講座の受講をオススメします。
例えば利回り計算でルート【√】を使った計算や方程式を解いたりします。
関数電卓があればたぶん計算はできますが、テキストから理解するのに時間を要します。
ストレスをなくし、スムースに学ぶためには受講費用を支払う価値があると思います。
なお僕は数学が超絶苦手なパターンに該当するのですが、実務経験でフォローできるので独学を選びました。
学生時代に簿記や経済を学んでいたことがある場合、基本的に財務は独学でいけます。
銀行勤務の人や証券会社勤務の人は、財務・経済は独学で行けると思います。
ただ経済については得手不得手がありますので、苦手だと自覚する人は受講してもいいかな。
まったく金融・経済に携わっていない方が学ぶにはTAC等の受講がコスパ良いでしょうね。
証券アナリスト資格への最短距離
取得には最短でも1年半かかる
例えば今年の10月に取得を志したとしましょう。
次の試験は翌年4月にある一次試験です。
8月頃の試験結果発表を受け、さらに翌年4月の2次試験の申込ができます。
8月の2次試験の合格発表を経て、めでたく試験合格となります。
実際は実務経験が必要だったりしますが、そこは置いておきましょう。
(実務経験のハードルは低いので金融機関の人以外でも登録できますよ!)
最初の一次試験で万が一、いずれかの科目を落としたとしても10月の秋試験で拾えます。
ですが約半数が受かるような試験ですので、油断しなければ大丈夫です。たぶん。
転職などでアピールポイントが必要な場合、この期間を計算に入れておきましょう。
アナリスト協会の公式講座の受講が必須
独学で試験勉強をする場合でも、アナリスト協会の定める講座の受講が必須です。
ここが資格ビジネスの恐ろしいところですが、お布施と思って支払いましょう。
「協会の講座を受講する=試験の受験資格を得る」です。
一次試験は6月~1月までが実施期間なので、忘れずに申し込みましょう。
ちなみに二次試験は8月~2月が実施期間です。
最大のデメリットは受講料。
一次、二次ともに5万円程度必要です。
まとめ
- 証券アナリスト資格の難易度は高くないが、周りの評価は高くなる
- 試験合格まで最短で1年半の期間が必要
- 最大の敵はコスト。どんなに安くても10万以上+年会費約3万が必要。
- 1次試験は「証券分析」以外は独学でも大丈夫そう。自分の得手不得手を見極めて。
- 2次試験は「証券分析」と「企業分析」は受講した方がベターかな?ここは後日確認します。
さて、いかがでしたでしょうか。
僕の経験を惜しみなくご提供しますので、シリーズ記事を楽しみにして下さい。