ロボアドバイザーがオススメできない3つの理由

資産運用をご検討中の皆さま、どうもこんにちは。僕です。

最近流行りのロボアドってどうなんだろう?とお考えになったことはありませんか?

フィンテックやAIがもてはやされる今日において、その気持ちは大いにわかります。

一方、対面販売における資産運用は手数料の高さから忌避されがちです。

ですが、それらは本当に正しいのでしょうか?

結論から言いますと、僕はロボアドに魅力を感じることはできません

ましてやロボアドを勧める人に資産運用のアドバイスを求めることもオススメできません

その理由について皆さんに情報提供差し上げたいと思います。

ロボアドバイザーとは?

比較的安価な手数料で一任できる運用プログラム

ロボアドバイザーとは、一定の投資プログラムに投資を丸投げする商品です。

投資家は一定金額以上を預け入れることで、予め設定した方針に基づき勝手に運用してくれます。

ロボアドについてググってみると、基本的にはこんなメリットが出てきます。

  • 投資の知識がなくても大丈夫
  • 経験がない初心者でも安心
  • 自分で運用する時間を取る必要がない
  • 心理的なものに左右されない
  • 対面より手数料が安価 など

これらは基本的に間違っていませんし、異論はありません。

一般的に単価も高くなるファンドラップよりベターな選択です

商品としてはWealthNavi(ウェルスナビ)やTheo(テオ)などが有名です。

税金コントロール(損益通算)の機能も搭載されていて、意外と使えるサービスであることは間違いありません。

運用方針決定のプロセス

どのロボアドも基本的には同じ仕組みを有しています。

まずは開始前に年齢や投資資金などの簡単なアンケートに答えます。

すると、ロボアドが適切と思われるポートフォリオを提案してくれます。

とっても簡単ですね。初心者の方に向いているとわれるのも納得です。

しかし、運用の世界に「初心者向き」などというものは存在しません

投資や保険の「初心者向け商品」のワナ

でも簡単ですし、診断までは多くの場合で無料なので試してみるのもいいでしょう。

小口で始められ、かつ手数料も安価

ロボアドバイザーのメリットは小口で始められることと手数料の安さです。

伝統的な投資一任契約である「ファンドラップ」などと比べると一目瞭然です。

ファンドラップは今でこそ500万円程度から始められるようになりましたが、かつてはもっと敷居の高い金融商品でした。

手数料は年間1.5%程度から資産総額に応じてディスカウントされていくイメージです。

ロボアドは1万円や30万円など比較的小口から始めることができます。

また、年間の手数料は1%程度からと、人を介さない分有利な設定となっています。

というよりも、ファンドラップがダメすぎるだけの話なのですがここでは割愛します。

ロボアドバイザーのダメな点

さて、本題である僕がロボアドをオススメできない理由をご説明します。

本当に投資家に合った投資方針になっているか怪しい

まずは運用方針について。

「簡単なアンケート」で最適なポートフォリオの構築ができるのでしょうか?

もちろん、大まかな理屈は最もらしいものとなっていると考えられます。

一般的に年齢が若ければ若いほど、リスク許容度は高くなります。

大きく下落した際にどのような行動をとるか最初にルール付けすることは大切です。

ですが、家庭環境や収支が千差万別となる現実世界に適用することは無理があります

仮にどんな場合にも対応できそうな無難なポートフォリオが用意されてるとしましょう。

無難なポートフォリオ=無難な商品のみで構成されがち=ロボアド不要では?

この論点がどうしてもぬぐえません。

ロボアドを介することで無用なコストがかかり運用効率が低下する

ロボアドが比較的低コストの金融商品であることはメリットで述べました。

しかし、少なくてもコストはコストです

ロボアドは、各社のアルゴリズムでポートフォリオを構築しています。

そこには原則として「シンプルで安価で分散の効いたファンド」が選ばれているはずです。

そうしたファンドは自分で調べることも、知識のある人に選んでもらうこともできます。

ロボアドを介するということは、せっかくの「シンプルで安価で分散の効いたファンド」にわざわざコストを上乗せして投資することを意味します。

ロボアドを好むのはコスパを重視する世代がメインだと思います。

対面販売のコストが嫌でロボアドを選択することは正しいのですが、そこで思考停止するのは大変勿体ないのです。

「コントロールできるもの」がコントロールできなくなる

そして僕が最もダメだと考えているのは自由のなさです。

投資や資産運用において最も大切なことは「コントロールできるもの」を確実にコントロールすることです。

ロボアドはこれを自らコストを支払って放棄していることになります

「コントロールできない初心者だからロボアドを頼るんじゃないか!」

こんな声も聞こえてきそうですが、それは違います

  1. 手数料や税金などのコスト
  2. 費やす時間
  3. (大体の)損益幅

これら3つのコントロールは初心者でもだれにでも可能です

確かにロボアドに任せれば、コストの対価としてこれらをコントロールした気分になります。

ですが、ロボアドが勝手に行うリバランスによりコントロールを失います。

気持ち程度のアンケートに基づき、自分でも構築できる無難な商品群にたどり着く(はずの)ロボアドに投資することで、このデメリットが生じます。

より有利でシンプルな投資方法があるのであれば、そちらを採用する方がコスパが良いのです。

投資初心者が最初に知るべき最も大切なこと

まとめ

ロボアドバイザーをオススメできない理由を整理すると、次の3つです。

  • ロボアドを介すると管理費(1%程度)+運用コストで無用に投資効率が1%低下する
  • 無難なサービス展開となりがち=無難なインデックスファンドに投資するだけならロボアド不要
  • ロボアドを介すると運用がブラックボックス化してコントロールできるものができなくなる

それでは、ロボアドを介さずにどのようなポートフォリオを組むのが良いのか。

実は多くの場合、インデックス投資家(ブロガー)が選ぶ上位ファンドの組み合わせで十分です

このあたりの理屈や実践方法は別途ご紹介することとします。

最後までお読み下さり、どうもありがとうございました。

コメントを残す