通勤時間に新聞を読み始めた新入社員の皆さま、どうもこんにちは。僕です。
新聞を単に読んでいるけれど「本当にこれで良いのか?」と不安な気持ちになったことはありませんか?
僕も金融機関の人間でしたので、新入社員の頃から日経新聞を購読していました。
けれども単に読んでいるだけで、何が身についているか不安でした。
しかしある上司に出会ってから新聞を読むことの本当の価値を理解できました。
そんな僕の経験から、みなさんの悩みの解決に繋がればと思い記事にしてみました。
目次
新聞を読むことに価値はない。
「新聞の読み方」を身につけても何の意味もない。
世の中には「新聞の読み方」について沢山の本が出ています。
「まずは見出しだけをざっと見て、気になる記事を読み込みましょう」
「まずは1面を見て、関連記事を見て、次に…」
「電子版では意味がない。紙の新聞を読みましょう。」など。
しかしみんな薄々は感じているはずです。
新聞を「読むこと」そのものに価値はないのです。
なので、読み方を学ぶことは単なる時間の無駄です。
自分の頭で考えずただ読んでいるだけでは、読み方を習得しても何の意味もありません。
「どんな記事があったか」だけでは会話できない。
新入社員の皆さんに対して、「新聞を読んでいるか」と上司が聞いてくることがあると思います。
また、営業先でお客様との対話時にも新聞記事が話題になることはよくあります。
「そういえば今朝の新聞に「〇〇」という記事が載っていましたね!」
この会話で何か付加価値が感じられるでしょうか。
「こんな記事がありましたね」はみんな知っていることであり、何の価値もありません。
みんなが知りたいのは「自分の知らない有益な情報や考え方」です。
記事と記事とをつなぎ合わせ「こう考えることができるのではないか」というストーリーを考える習慣を身につけましょう。
新聞記事を自分の血肉にするためのトレーニング
まずは自分の頭の中でトレーニングすることをオススメします。
恥ずかしくもなく、無料でいつでもどこでもトレーニングできるので最高の方法です。
自分の脳内上司との会話をシミュレート①
まずは新入社員と上司というシチュエーションで始めてみましょう。
あなたの脳内上司はとても厳しいですが部下思いの素晴らしい人格者です。
あなたを成長させようと、朝一番で次の質問を必ずしてきます。
「おい新人!今日の新聞を読んだな?一番印象に残っている記事は何だ?」
この質問に対する回答を用意するつもりで新聞を読みましょう。
もちろん上司は厳しい方なので、単に「〇〇の記事です」だけでは叱られます。
彼の求めている答えはどういう回答か、想定しながら読んで回答しましょう。
その記事から何を学んだか、という観点で回答するとやりやすいと思います。
自分の脳内上司との会話をシミュレート②
次のシチュエーションです。
あなたは新聞記事について自分で考える習慣を身に付けました。
今日もいつも通り、一番印象に残っている記事について報告しました。
そこで脳内上司はあなたがお客様先で会話することを想定した次の質問をしてきました。
「お前、今日の印象に残った記事は、前に印象に残っていると言った記事と正反対の内容じゃないか。」
「一体なんでそうなったんだ?俺にわかりやすく教えてくれ。」
新聞記事はタイムリーな情報を少し遅れて報道してくれます。
同じ事象に対して、ある時は好意的な記事を、ある時は悲観的な記事を掲載することがあります。
そこには環境変化や解釈の違いなど、様々な要因が絡み合っています。
あなたの考え方で、そのストーリーを組み立て脳内上司に報告しましょう。
まずはその記事の用語を手掛かりとして調査し、自分なりの考えを構築しましょう。
正解は1つではありません。自分の考えを自分の言葉で喋れるようになることが大切なのです。
自分の脳内上司との会話をシミュレート③
最後のシチュエーションです。
あなたと上司は一定の信頼関係を得ることができました。
今度はあなたが気づいたことを「30秒で簡潔に」報告する訓練です。
シミュレート①と②を30秒で報告する訓練でも大丈夫です。
またはそれらの記事から想定される「あたなの考える未来像」だと最高です。
とにかくダラダラ説明するだけでは、せっかく良いことを言っても伝わりません。
学んだことをストーリーに仕立て上げ、それを簡潔に伝える「言葉の選び方」を習得しましょう。
短く、自分の表現で、それも小学生でもわかるように説明する能力を身に付けるのです。
例えば「NISAってなんだか難しそう…よくわからないし。」という人を想定し、
それに対するセールストークを考えることでも良いでしょう。
とても簡単な例を挙げておきます。
「お客様は投資をお考えであるとのことでしたね。通常は運用益に対して約20%課税されるのですが、それを非課税で運用できる制度があります。よろしければご説明させて頂きますが、10分ほどお時間頂戴できませんでしょうか?」
こうした導入で興味を引き、要する時間目安を案内し、その後に詳細をお伝えする。
この流れを身に付けることで社内外に対して「デキるヤツ」という印象を与えることができます。
まとめ
- 新聞を読むことに意味はない。そこから何を考えるかが大切。
- まずは脳内訓練。記事に記載のシミュレーション3つをやってみましょう。
- 学んだことを要約し、30秒で伝える訓練は広く応用可能なトレーニング。
- 記事から得た情報をバックボーンとして、聞いてもらうための導入トークを身に付けよう。
新聞を読んでいる人は多くいらっしゃいますが、それを活用できる人は少ない印象です。
別に新聞である必要はありませんが、今日の情報社会では「情報と情報とを結びつけてストーリーを構築する能力」への需要は益々高まります。
この記事が皆さまの明るい未来をさらに輝かせるための一助となりましたら幸いです。
最後までお読み下さり、どうもありがとうございました。